2015年02月05日
箇条書きだ!
「主婦なのに」なぜか毎日忙しい。いや、「主婦だから」毎日忙しい。職場が家である限り、永遠に仕事は見つかる。アメリカでも12月に入るとやはり「師走」で、その忙しさは加速する。とにかく常に「したいこと」が山積みで、頭の中はそのリストで一杯だ。大したことではないことをコツコツとこなしている毎日の生活の中、何かがいつも抜け落ちる。それが「したかったこと」ならば明日すれば良いのだが、「すべきだったこと」が出来なかった時は誰も罪など着せようとは思っていないのに、勝手な罪悪感に悩まされる。こんな風に頭の中がいろいろなことで一杯だからか、夕食に何を作って料理するかその食材を頭に叩きこんだはずなのに、「あ!!あれ入れ忘れたぁ、、、。」とがっくりすることがある。折角それを使おうと思って考えたメニューだったのに。
そんなことが何回か続いた時、私は対策を練った。夕食のメニューに使う野菜、作る準備などを小さなメモに箇条書きに書くことにした。これがなかなか役立った。
こんな風に夕食は使いたいものが使われて無事に終わり、一日の締めくくりの恒例行事、アイスクリームをキッチンで頬張っている時のことだった。今日も無事に終わったぁ、とほっとしながら楽しんでいたのに、「今日したかったのに出来なかったこと」を「あーーー!」と思い出す。考えてみるとそれは「したい」と思ってもうすでに3日ほど経過しているものだった。そしてアイスをゆっくり口に持って行きながら、、
そうだ、箇条書きだ!
と、心に決めた。
そこで私は夕食メモ同様、これからは一日の初めにしたいことを箇条書きで書き出すことにした。
「もうね、忘れるからこれからはすることを箇条書きにしておくことにしたよ。」
「やり過ぎじゃないの?」と哲に言われるだろうと思ったら、「それは良いことだよ。」とあっさりと肯定の言葉が返って来た。そこで私の「箇条書き生活」が公式に始まった。
したいことを忘れないようにするために始めたこの箇条書き生活は、実は「忘れるため」にする箇条書き生活だと、し始めてから気が付いた。今までは「すべき諸用事」が頭の中に渦巻き、それを忘れないように忘れないようにと必死で、私の頭の中にはいつでも長いリストがあった。しかし、自分で実際にそれらを箇条書きにして書きだすことにより、そのリストは空想上のリストから本物のリストとなり、頭の中は真っ白に、そして白かった紙が私の頭に代わってくれる。こうして頭の中のリストの項目を全部覚えておかなくても良くなった時、あぁ、箇条書き人生はなんて楽なんだろう、と「箇条書き」というものを教えてくれた小学校の先生に感謝した。
しかもこの箇条書き生活の良い所は、済んだら嬉しくチェック出来ることにある。そう、達成感だ。中学生まで習っていたピアノでは、一曲が仕上がると先生が花丸をくれ、テーブルの上に漫画と共に置いてあるシールを一枚貼って良いことになっていた。中学生になってからはシールよりもそれと一緒に置いてある漫画の方がよっぽど魅力的でシールには手が伸びなかったが、小学生の私にはそのご褒美がとても嬉しかった。まさにあの花丸とシールをもらった時と同じように、一日のすべての項目が終わった時にするチェックの嬉しさと言ったら!私の毎日の項目はピアノの発表会に弾くような「大曲」では全くなく、大事だが指の練習のために弾く練習曲のようなもので、たかだか「Yシャツの洗濯とアイロンがけ」だったり「サンルームの模様替え」だったり「バターミルクを消費するために何かを作る」ことだったり「ブラインド掃除」だったりするのだが、それでもその項目を終えた時に自分から自分にもらえるチェックはあの大曲への花丸と一緒なのだ。一日が終わり、全ての項目がチェックされているのを確認して、箇条書きメモはゴミ箱へと消える。そして、あぁ、今日も本当に頑張った~!と、大きな声で哲に言う。
こんなに楽しく仕事が出来るのなら、もっと早くに「箇条書きの魅力」に気づけば良かった。そして、初めてから順調にチェックをもらえていた私だが、実はここ数日、チェックされずに終わる項目がある。そんな項目は次の日へ先延ばしにされるのだが、それが今日晴れてチェックをもらえることとなった。それは、、
『箇条書き』について書くこと。
あぁ、今日はこれで全部チェック!
哲、今日も頑張ったよ!哲はどんな一日だった?
哲は毎日箇条書き、そして人生も箇条書き人生だ。(←クリック)
そうそう、そんな哲は良く私に「昼寝しなよ!」と言って仕事に行くのだが、その時間をなかなか作ることが出来ないし、しかも仕事をしている哲を思うと、昼間に寝るのは罪悪感に悩まされる。哲は罪など着せようとしていないだろうから、そろそろ昼寝も箇条書きに加えてみようかな、、。
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Posted by 戻れない昨日 at
16:39
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